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 WoW!Korea(「冬のソナタ ザ・ミュージカル」時)

ヨン様熱風を巻き起こした『冬のソナタ』を語るべきか、日本から帰ってきた韓国のミュージカル俳優コ・ヨンビンを語るべきか。そのどちらでもいい。すでに『冬のソナタ』の中のコ・ヨンビンなのだから。

彼は1999年、ソウルミュージカル団に入団し、2003年まで韓国で活動し、<劇団四季>で活動するため、日本行きを決意した彼。日本では、1日8時間、日本語の勉強をしたという。
「たやすいことではありませんでした。日本に来てはじめて“ひらがな”を書いたんです。初級の日本語の授業が一日4時間でしたが、欲張って中級授業も並行しました。レッスン室にいる時間を除けば、日本語の授業で1日のほとんどを過ごしていましたね。だから本当は、僕には日本での生活がないと言えるでしょう」

現在、ミュージカル『冬のソナタ』のチュンサンになるため準備中の彼。“ヨン様”に対するプレッシャーはないのだろうか。
「“ヨン様熱風”を巻き起こしたペ・ヨンジュンさんの人気が気になりませんか」という質問には、答えより先に笑いが出た。きっぱりと答える。「当然です」 そして何か考え込んでから、落ち着いた口調で話し始める。
「最初はむしろプレッシャーを感じませんでしたが、練習していくうち、プレッシャーを感じ始めました。それに僕よりも、日本のファンの方がもっと不安がっているんです。日本には、ペ・ヨンジュンさんのファンが多いでしょう?でも、ドラマのチュンサンは、あくまでドラマの中のチュンサンなんです。そして僕はミュージカル『冬のソナタ』のチュンサンなんですよ。ダブルキャストのイム・テギョンさんと、“僕たちはミュージカル『冬のソナタ』のチュンサンなんだ。僕たちならではのカラーを持とう!”と励ましあっています。これって、よけい意識していることなんでしょうか?(笑)」

「『冬のソナタ』の中の恋ですか?正直言って、不可能じゃありませんか?でも、やってみる価値はあると思います。僕はまだ、そんなに辛い恋はしたことがありません。でも、ドラマの中の恋は本当にすごいと思います。1人の人間をあんなに長く想えるのは、ある意味幸せだと思います」

ちょっと待った!今、恋してますか?
「はい、もちろんです。恋してますよ」と、他の答えよりも明るく笑って応じる彼。

「<劇団四季>についての説明は、ちょっと慎重になってしまいますね。一言で言うと“たくさんのことを正確に学べるところ”です。あそこでの生活はほとんど鉄人並ですね。個人活動よりも、徹底した団体中心の集団で、劇団自体に所属することさえ難しいところです。それで、日本では<劇団四季>の俳優といえば、演目や役柄に関係なくすごい俳優だと思われます。それだけ、大変なところでもありますが。だから、俳優を夢見る若者たちが、ぜひ一度は経験してみるべきところだと思います。」

「毎回、公演に僕を見に来てくださった日本のファンの方がいるんです。日本では<コーラスライン>を上演していた時のことです。毎回毎回、僕の視線の先のある席に、いつも同じお客さんが座っているのに気づきました。はじめは、僕の見間違いかと思いました。千秋楽のとき、舞台を終えて出てきたら、その方が待っていたんです。それで、僕にノートを1冊渡すんですよ。そのノートには、毎回の上演ごとに舞台の上の僕に対する記録がびっしり書き込まれていたんです。ほんとうに感動しました」

インタビューの間中、向かい合った彼の顔は穏やかな表情であった。もっとも力になってくれた彼の母親について話し始めた時の彼はとても真摯で、俳優コ・ヨンビンではなく、苦労してきた母を思う平凡な息子の姿であった。俳優になることを反対した母親が、今では喜んでくれているのを見ると、とても嬉しいそうだ。これからも自分が行き着く果ては、“母の幸せ”と答える彼の目はあまりに真摯で、肩をポンポンと叩いてあげたくなるほどだ。

初対面でもすぐにうちとけてしまう彼は、周りから“ママ”とあだ名されているという。周囲の人たちの話をよく聞いてあげるので付けられたあだ名だと説明し、本人自身もあまり嫌がっていない様子である。本人の望む理想とはどんな姿ですか、という質問には、ただ「カッコいい人」とだけ答える。まるで子供が、大人になったら立派な人になるといっているようで、純粋だ。

日本での生活に区切りをつけて帰ってきた彼は、日本は自分の人生を変えたところだと言い、もう一度チャンスが与えられるなら、迷わず戻るという。日本だろうが韓国だろうが、自分が俳優として生きられるところなら、どこへでも行けるという彼の姿は、本当に彼の望む理想通りの“カッコいい俳優”であった。
WoW!Korea掲載記事(http://www.wowkorea.jp/
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