私の目に映った・心に残った素敵なヨンビンさんデュティユル(2007.11 2008.1・2  6公演)
管理人の勝手な感想です。
「壁抜けけ男」は見たことがありませんでした。
最初は本だけ読んで行きましたが、すぐ入り込めるような作品でした。

<<第1幕>>

♥M1-公務員コーラス
郵政省のオフィスで同僚達が気楽に公務員の仕事について歌っている一番端で一人黙々とタイプを打っているヨンビンさんデュティユル。
最初ヨンビンさんはまだ出ていないのか?と思うほど地味で驚きました。

♥M2-タイプを打つデュティユル
紛失した手紙のお詫びの手紙を打つヨンビンさんデュティユル。
歌い方に強弱があって面白いんだけど本人はとても真面目な感じが良いです。
最後にエンターキーを打って音楽と共に終わる感じがかわいくて、その時のヨンビンさんデュティユルの手が好きです。

♥M3-家路につくデュティユル
5時の鐘の音が鳴ると同僚達はすばやく片付けて帰ってしまう…
ひとり…几帳面に片付けるヨンビンさんデュティユル。
寂しそうで切なくなります。
ひとりで気ままと歌いつつも…寂しさが心のどこかにある…そんな気持ちが伝わってきます。

♥M4-商人のワルツ
陽気なモンマルトルの人々に圧倒されているようなデュティユル。
おどおどしながら新聞を買ったりちょっとリラックスしてあくびをしたり…新聞を落としそうになったり…娼婦の売るりんごを貰う時もどうしていいのか困っているようなヨンビンさんデュティユル。気の小さいヨンビンさんデュティユルの日常という感じがよく伝わってきます。

♥M5-壁抜け
停電に怒っているんだけどデュティユルらしく静かに怒る感じ?
火をつけて「あ、アチッ!!」ていうのが漫画のようで面白い!
壁を抜けていることに段々気づいていく感じが歌い方に表れています。
探るように今、起こっていることを確認するように…
そんなヨンビンさんデュティユル。

♥M6-どうかしちゃった
どうにかなってしまったとパニック状態のデュティユルがまた漫画のようでかわいい~。
最後の「ひゃ~」と声をあげて慌てて医者に行く姿も面白くてかわいくて好きです。
冷や汗が飛び散っているのが見えるようです。

♥M7-医師のソロ
♥M8-医師ディユブルの診断
壁をくぐって医者に行ったヨンビンさんデュティユル。
先生にすがるように自分が変だと言います。
舌を出して~足をあげて∼…この時のヨンビンさんデュティユルは言われるとおり。
椅子に座って心細くて小さなっているヨンビンさんデュティユルが可愛いです。
この医者は大丈夫なのか?と思っているような疑いの目つき…そして、ワインでむりやりに乾杯。
医者のペースで意味が分からないまま薬を渡してもらって終わり…始終医者のペースで挙動不審のヨンビンさんデュティユルが良いです~。

♥M9-壁抜け男のソロ
平凡な人生を静かに振り返るヨンビンさんデュティユル。
守られていた壁がない状態と同じになって不安な気持ちがとても伝わる…
この状況を認めたくない…
そんな思いも伝わるようです。
歌の強弱が良いです。

♥M10-デュティユルとその病気
開き直り?
新しい世界に飛び出したい気持ちもどこかに秘めているのにこの状況を忘れようとしているように感じます。
自分には平凡が合っていると言い聞かせているように聞こえます。

♥M11-部長の登場
同僚達が集まって部長の事を話している横で黙々とタイプを打って書類を書いて仕事をしているヨンビンさんデュティユル。
この時、ヨンビンさんデュティユルは同僚達の話は聞こえているのだろうか?「またお調子者達が…」と思っているのでしょうか?
書類を書いている時のヨンビンさんデュティユルの手がヨンビンさんの手だー!という感じで好きです。鉛筆の持ち方も好きです~(笑い)

♥M12-部長のマーチ
部長が来てもひとり仕事を続けるヨンビンさんデュティユル。
同僚にこっちに来るように促され自分は仕事があるからどうでも良い話しは聞きたくない。というような感じでなかなか行こうとしないヨンビンさんデュティユル。
連れて行かれても戻ろうとするヨンビンさんデュティユルは小心だけど頑固者?
部長の前ではこの人は何を言っているんだ?という感じだけど…でも小心なヨンビンさんデュティユル。
足を蹴られてちょっとにらんだりもして…
心の中では怒っているのが伝わります。
でも、痛がり方が少しわざとらしい?
部長の話が終わるとすぐに自分の席に戻って仕事を始めるヨンビンさんデュティユル。
姿勢が良くないヨンビンさんデュティユル。そんな姿からも小心なデュティユルを感じます。

♥M13-怒りの部長
部長に呼ばれて手紙の書き方についてひどい言い方をされるヨンビンさんデュティユルは小さくなりながらも目は反抗しているような…
自分の手紙を投げつけられて…
やっとお説教が終わったという感じで自分の席へ…でも、この時怒りがこみ上げていたんですよね。

♥M14-部長の発狂
デュティユルの反乱?
最初に見た時はそうでもなかったけど1月に見たらすごく良かったです~。
デュティユルが部長を脅かすところも今までと違うデュティユルで良くて、その後に何もなかったように…でも顔は「それ見たことか」というような顔をしていて…
ここの場面も漫画のようで楽しくてすごく好きです。ヨンビンさんデュティユルの目が良い!脅かし方が良い~!
最後は楽しげにタイプを終えるデュティユル。

♥M15-パンの歌
仕事が終わってひとりになってまた冷静になるヨンビンさんデュティユル。
でも、いつもと違う…何かやってみたくなる…そんな好奇心みたいなものが段々出てくるのを歌い方で感じます。
このシーンのヨンビンさんの歌(歌い方・歌声)とても好きです。
パンを盗んだけど満たされない気持ち…
名ばかりの壁に囲まれた家に寂しく帰る…寂しさがとても伝わってきます。

♥M16-新聞売り
家から出て来て新聞を買うヨンビンさんデュティユル…この時も小心なデュティユルを感じます。

♥M17-デュティユルの職探し
座って新聞を見ながら仕事をあれこれ考える姿がかわいいです。
「ラジオのDJ~♪」自分に酔っている感じでかわいくて好きです。
でも、自分に合うのは三面記事だけ…寂しいデュティユル…

♥M19-壁抜け賛歌
宝石強盗をするデュティユル。
(1月に見た時、この場面の壁が閉まらなくて…残念でした。抜けたはずの壁が開いている…昼も夜もどちらの公演も同じ所が駄目でした。)
とうとうやったぞー!
と、自分を失っている?そんなヨンビンさんデュティユル。
気持ちが高ぶっている感じ!
最後のララララ~♪の終わり方?
飛び跳ねていなくなる感じがかわいいヨンビンさんデュティユルらしくて良いです。

♥M20-娼婦の嘆き節
そっと優しく首飾りをプレゼントするヨンビンさんデュティユル。

♥M21-新聞売りのソロ
自分の事が載っている!という期待感が表れています。早く見たい!という感じ?

♥M23-イザベルのソロ
デュティユルが家から出て来てバラに水をあげます。
この時の虫を潰す演技がヨンビンさんらしくて好き~。
良く育ったバラを誇らしげに見上げる…
画家にも嬉しそうに自慢している?
とても自然な感じでこの場面も好きです。
そして、買い物をしているイザベルに一目惚れ!
この時、一瞬全ての時間が止まったようなそんな感じです。

♥M24-恋するデュティユル
静かに熱い想いを歌い出すヨンビンさんデュティユル。
美しいイザベルに気づいて欲しいという想いは力強く。
そして、皆の前で壁をぬけて気づかせる事を静かに決意!
ヨンビンさんの強弱のある歌い方が好きです。

♥M25-デュティユルの告白
同僚達に壁抜け男であることを告白!
新聞を持って来て「見て!見て!」というのがいつもの暗いデュティユルと違って…恋の力は大きい!と感じます。同僚達が相手にしてくれなくて、もどかしいヨンビンさんデュティユル。

♥M26-逮捕
あんなに自信がない感じのデュティユルが胸を張って自分が壁抜け男だと得意気に言う。そして金庫の中の物を入れ替えるいたずらをするヨンビンさんデュティユルはワクワクしている感じ。
「秘密の書類」というところの歌い方が今までの楽しい気持ちから声をちょっと変えて、すごい物を見つけたぞ!やったぞ!というのを感じられて良いです。
警察が来て嬉しそうなヨンビンさんデュティユル。本当に頭がおかしくなってしまったんじゃないか?という感じ。圧倒されます。
イザベルに知ってもらえると思うと嬉しくて楽しくて仕方がない感じがとても伝わります。
ワインで乾杯するところもデュティユルじゃないみたいです。
手錠に自ら手を通してヨンビンさんデュティユルがとてもかわいいです!
足を上げる所がCATSのカーテンコールを思い出し、ヨンビンさんの踊りを見たくなります。
いたずらっ子のようなかわいいヨンビンさんデュティユル。恋に浮かれているこの場面、楽しい気持ちで終わる1幕がとても良いです。


<<第2幕>>

♥M2-看守のデュエット
後ろの牢屋で囚人服姿のヨンビンさんデュティユルがうろうろ…
かわいいです。
もう刑務所生活に飽きている感じ?

♥M3-刑務所長のソロ
これも、うんざりした感じで聞いているヨンビンさんデュティユル。

♥M4-デュティユルと看守
イザベルは私のことを知ってくれるだろうか?そんなことを思い…
この刑務所生活にもうんざりしているデュティユル。やる気のない感じが出ています。
何もしていないような顔をして看守のお尻を蹴っ飛ばすヨンビンさんデュティユルがかわいい~。
デュティユルは壁を抜けられるようになって、ちょっと英雄気分でわがままになった?

♥M5-街の声
デモ隊と共に、こぶしを上げて「いいぞー」と応援しているようなヨンビンさんデュティユルがかわいくて好きです。

♥M6-受難のマリア
公務員Mの熱い告白にデュティユルは動じることなく平静な感じです。
大切なところでいなくなって同じ牢屋にいる囚人に相手をさせたり…公務員Mが牢屋に入って来た時もちょっと驚いて、でも冷静に自分が出て行く…淡々としていて面白いです。

♥M7-デュティユル脱走
脱走を決意!!
自信を持っている今のデュティユルに怖い物はない?そんな感じの勢いを感じます。
公務員Mと腕を組んで踊る余裕のヨンビンさんデュティユル…
上手に別の囚人に引き渡して自分は脱走。

♥M9-脱走したデュティユル
この場合の歌い方、声がとても好きです。
自分で望んでしたことだけど…
これでいいのだろうか?という気持ちとイザベルを愛する気持ちをどうすることも出来ない気持ち…抑えられない気持ちが伝わってきます。

♥M10-バルコニーのイザベル
バルコニーへ登ると突然、窓が開いてイザベルが現れあわてて身を潜めるヨンビンさんデュティユル。
この時のヨンビンさんデュティユルの表情や動きが心臓が飛び出しそうなくらいドキドキしているように感じます。
イザベルが壁抜け男に憧れているのが分かって自信をつけたのか「ここにいます!」と姿を現すヨンビンさんデュティユル。
驚くイザベルに「自分は壁抜け男で隣に住むデュティユルという名前だと」歌うところのついつい大きい声で言ってしまって声を小さくするところが良いです。
そして一生懸命に自分のことを伝えるデュティユル。
男らしく「僕と逃げて欲しい」と言うが…

♥M11-検事の歌
バルコニーの壁にくっついて姿を隠すヨンビンさんデュティユルから検事の怖さが伝わってきます。
バルコニーから下りようとする時に足で梯子を探しているところやはしごを下りている時に足を踏み外しそうになったりするヨンビンさんデュティユル。
目が離せません。
恐怖で怯えるいつものデュティユルがちょっと見えたような…そんな感じがしました。

♥M12-街の絵描き
画家にこの恋は諦めろ。と言われるけど…
静かに覚悟を決めたことを告げて去って行くヨンビンさんデュティユル。

♥M13-弁護士の口頭弁論
デュティユルがまた背中を丸めて自信なさそうに登場。

♥M14-証人の三重唱
弁護士や証人してくれた人達と手を取り合うヨンビンさんデュティユル。
またいつもの小心者であるデュティユルのようです。

♥M15-論告求刑
検事のひどい言い方にデュティユルの目が変わって怒りがこみ上げてくる感じがします。
「死刑にしな」「欲しけりゃくれてやるさ」と強気なヨンビンさんデュティユル。
でもどこか弱々しい。そして、もう我慢できないという感じで秘密書類の存在を明らかにする。

♥M16-デュティユルの告発
一生懸命に検事の悪党ぶりを訴えるヨンビンさんデュティユル。
ありったけの力を振り絞って言っているようです。
そしてイザベルを守るようにするけど、ちょっと怯えてもいて…そんなヨンビンさんデュティユルの姿がデュティユルらしく感じます。

♥M17-紙の壁
イザベルと見つめ合うヨンビンさんデュティユル。
そして愛の告白?
この場面のヨンビンさんデュティユルはちょっとかっこよく見えます。そして愛する人を見つめるヨンビンさんデュティユルの目とやさしく歌う歌…とても好きです。そしてきれいなキス…

♥M18-口笛バレエ
喜びを味わうように…しばらく間があって…
キスしたことを本当に嬉しそうに歌うヨンビンさんデュティユルがかわいいです。
本当に嬉しい気持ちが伝わってきます。
ここの演出とても好きです。
皆に早くイザベルの所に行くように言われて「心の準備がまだ」というところもかわいい。
行こうとしてまた戻ってくるヨンビンさんデュティユルの照れている感じもよく現れています。そして、皆に持ち上げてくれて嬉しそうに歌っている時に落ちそうになった時の表情が良いです~。
娼婦に促されている時のヨンビンさんデュティユルの表情は子供のようです。
何度もドアの前まで行っては戻ってくるヨンビンさんデュティユル。その戻り方がどうしようという感じが伝わって来て良いです。そして大好きなバラと共に愛するイザベルのところへ…

♥M19-イザベルとデュティユルのデュエット
この場面はイザベルが積極的になってデュティユルが振り回されている感じ?
でも嬉しい気持ちが伝わって来て…
お尻を振ったり、ちょっとぎこちない踊りがとてもかわいいです。
そしてヨンビンさんデュティユルの笑い声がすごく良くてこのように私もヨンビンさんを楽しい気持ちにさせられたらいいのに…と思うのでした。そして、名残惜しそうに今夜の約束をして分かれる2人。ヨンビンさんデュティユルは夢を見ているような幸せな顔で声も出してその場に寝てしまいます。

♥M20-愛の頭痛
起きた時の慌て方が良いです。
でも頭が痛いヨンビンさんデュティユル…フラフラして今にも倒れそうで支えたくなります。
医者の言葉を思い出してもその言葉を受け入れずイザベルのところに行くヨンビンさんデュティユル。壁から抜けられない時にヨンビンさんデュティユルが発する小さな声…これがすごく切なくて悲しくなります。

♥M21-壁のセレナーデ
切ないヨンビンさんデュティユルの歌…
よく見えないけどとても悲しそうに感じるヨンビンさんデュティユルの表情…心がとても痛くなります。
この物語はHappy Endではいけなかったのかな~…
やっぱり何の努力もしないでただ壁を抜けられるというだけで英雄になるのは良くないから…こういう結果なのだろうか…
それでも…愛する人と気持ちが通じ合って一緒になれたのだから私はうらやましいと思ってしまいます。

♥M22-カーテンコール
カーテンコールはいつも感動します。
その作品の感動とヨンビンさんの達成感を感じられる良い表情…
共演者の方達との良い関係を感じて、その場に一緒にいられる喜び…
たくさんの思いが込み上げてきます。
今回のカーテンコールでの「壁抜け男」のポーズ?が良いです~!
そして最後の歌がとても素敵です。
最後、カーテンの下から最後まで手を出してくれるヨンビンさんデュティユル。

最後は悲しい終わり方だけど…
でも、終わった後は口笛を吹きながら楽しく帰りたくなるようなそんな「壁抜け男」でした。
ヨンビンさんの魅力満載!
私は、かっこよすぎるところを除けば最高なデュティユルだったと思います。

by..みゅう