あらすじ
パリ郵便局請願処理課のデュティユルは素朴でおもしろみのない独身男で切手収集とバラに水を与えるのが趣味だ。今日もいつものような一日を送ったデュティユルが退勤後モンマルトルの家に帰ると急に停電。毎日夜起きる停電に彼はうんざりするが、今夜は普段とは何か違う。門を開けなかったが、電気がついて彼は家の中に入って来ている。そうしてまた明かりが消えた時、まるで壁が消えてしまったよう。彼は外の階段に立っているのだ。

<デュティユルが使うタイプライターとファイル>